訴訟関連ニュース
2017/9/27
★平成28年(ワ)10546号 不法行為に基づく損害賠償請求事件
9/27 13:15 東京地方裁判所631号法廷にて判決
民事24部 合議はA係
裁判官 朝倉佳秀
裁判官 武部知子
裁判官 佐々木康平
書記官 米田祐佳
【判決の要旨】
被告は原告に対し121万円支払え
訴訟費用は20分の9は原告、その余は被告が負担。
【管理人の感想】
若手弁護士が左翼系弁護士として有名な秋田一恵弁護士を訴え、注目された裁判でしたが、この手の裁判で損害賠償額が121万円というのは、被告側の悪質性が相当高いという裁判所の判断かと思います。
★平成29年(ネ)795号 損害賠償、反訴請求控訴事件
9/27 14:00 東京高等裁判所424号法廷にて弁論
控訴人 山下英愛 控訴人側代理人 尾崎純理 淺井研 戸谷景
被控訴人 大高美貴 被控訴人側代理人 高池勝彦 荒木田修 尾崎幸廣
22民事部イ係
裁判官 河野清孝
裁判官 菊池絵理
裁判官 岡口基一(ブリーフ裁判官)
書記官 山崎芳幸
一応和解の可能性を残した上で結審しました。この案件でわかったことですが、原審でも和解の話は出たようですが、その時は山下英愛教授側が断って和解が成立しなかったとの事。和解が成立しなければ、判決という事になります。一応予定として入っている判決日をお伝えしておきます。
判決予定日 2017年12月20日 13時10分 東京高等裁判所424号法廷
★平成29年(ネ)1451号 安保法案反対等の政治的意見表明の撤回削除等、閣議決定の撤回を求める会長声明等の削除等請求控訴事件
9/27 13:30 東京高等裁判所812号法廷にて判決
控訴人 南出喜久治(弁護士)
被控訴人 日本弁護士連合会 外
17民事部
【判決の要旨】
控訴人の請求を全て棄却する。
【管理人の感想】
「日本国憲法新無効論」の教祖(?)として有名な南出喜久治弁護士が、各々の弁護士の思想信条を無視した形で日弁連の会長声明が出されていることに対して、その撤回を求めて日弁連を訴えていた訴訟。この案件に関しては南出弁護士を支持していたのですが、非常に残念な判決です。
産経新聞が報道していますね。
日本弁護士連合会(日弁連)などが安全保障関連法制に反対する会長声明などをホームページに掲載したのは、政治的中立性を損なうもので違法だとして、南出喜久治弁護士が日弁連や所属する京都弁護士会に声明や意見書の削除などを求めた訴訟の控訴審判決が27日、東京高裁であった。川神裕裁判長は請求を棄却した1審東京地裁判決を支持し、南出弁護士の控訴を棄却した。
(2017年9月27日付 産経新聞)
ただ、南出弁護士のこの訴えは司法が認めなくても、一部弁護士の間で同調する方も出てきている動きもありますので、訴えた意味はあると言えるかとは思いますね。
※参考